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『バイス』レビュー☆優先順位を間違ってはいけない

©︎ 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
コメディーの森

アメリカ史上「最強」にして「最凶」の副大統領。そう呼ばれた共和党のディック・チェイニーの伝記映画。史実に基づいた政治家の伝記がこれほどぶっ飛んだコメディになるとは、いろんな意味で驚きです。


  • 『バイス』
  • 脚本・監督
    アダム・マッケイ
  • 主な出演
    クリスチャン・ベール/エイミー・アダムス/スティーヴ・カレル/サム・ロックウェル/ジェシー・プレモンス
  • 2018年/アメリカ/132分

※以下の記事は作品の魅力を紹介するため最小限のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

☆あらすじ

アルコール依存症のためイェール大学を中退して架線工夫として働いていたディック・チェイニー(クリスチャン・ベール)は、飲酒運転で警察の厄介になる。呆れ果てた妻リン(エイミー・アダムス)から、「人生を立て直さないなら別れる」と強く諭された彼は、二度と妻を失望させないと誓う。

人生を立て直そうとするディックは6年後、ニクソン政権下のホワイトハウスでインターンとして働き始める。大統領の経済顧問を務めるラムズフェルド(スティーヴ・カレル)の下で働きながら、政治のイロハを学んでいくディック。

ウォーターゲート事件でニクソンが失脚するとフォード大統領のもとで首席補佐官となり、1976年の大統領選挙でフォードが落選したあとは、ワイオミング州から連邦下院議員に立候補して議員となる。こうしてレーガン政権時代に多くの保守的・大企業寄りの政策に貢献した彼は、第41代ジョージ・H・W・ブッシュ大統領のもとで国防長官となり、いずれは大統領という夢を描くようになる。

しかし、その頃次女のメアリーが同性愛者であることをカミングアウトしたため、娘の生き方を受け入れ、彼女をメディアの標的にしたくないと考えた彼は、政治の世界から身を引くことを決意する。

その後ハリバートン社のCEOとなり、家族と悠々自適の暮らしをする彼のもとに、第41代大統領の息子であるジョージ・W・ブッシュ(サム・ロックウェル)から電話が入る。
2000年の大統領選挙に出馬する自分を、副大統領候補として支えてほしいというのだった‥‥。

出典:ポスターより

☆米大統領選は『あしたのジョー』から『ハリスの旋風』へ

タイトルの「バイス(vice)」は英語で「〜の代わりに(代理に)」を意味する前置詞ですが、「副大統領=バイスプレジデント(vice-president)」などのように接頭語としてよく使われます。また、それとは別に単独で名詞として使われた場合には、「悪」とか「堕落」という意味をもちます。

どちらの意味に受け取ったとしても、本作のタイトルにこれほどぴったりな単語はありません。

石油産業と深く癒着しながらアフガニスタンとイラクへのアメリカの侵攻を実質的に主導し、莫大な利益を得た影の独裁者。
そんな元副大統領、ディック・チェイニーの動静が久々にニュースに取り上げられたのは、先月初旬のことでした(この記事は2024年10月に書いています)。

それは、共和党重鎮のチェイニー元副大統領が声明を出し、11月の大統領選で、同党のトランプ前大統領ではなく民主党のハリス副大統領を支持すると表明した、というものでした。トランプはアメリカ史上最も危険な人物、と語ったとも伝わりました。

ブラックジョークとしか思えない無謀で無恥な暴走ぶりで影の独裁者の名をほしいままにした重鎮。
その彼から「アメリカ史上最も危険な人物」と言われるトランプって、いったい‥‥?

それはともあれ、今回の大統領選は目まぐるしい展開を見せています。
現職大統領ジョー・バイデンVS前大統領ドナルド・トランプ。
81歳と78歳という選択肢に嫌気がさすアメリカ国民‥‥。

その構図が一変するきっかけとなったのは、6月に行われた両者のテレビ討論会。大きなダメージを負って沈みかけた現職大統領を見て、「立て‥‥、立つんだジョー」と丹下段平の決めゼリフをつぶやいた民主党支持者のなんと多かったことでしょう(あ、いや、もしもアメリカ人が『あしたのジョー』を知っていたら、という仮定の話ですが)。

そして7月にバイデン大統領が選挙戦からの撤退を表明。8月、民主党の大統領候補にカマラ・ハリス現副大統領が指名されると、瞬く間にトランプ陣営を上回る巨額の献金が集まり、9月のテレビ討論会でトランプに圧勝(移民がペットを食べてる発言は強烈なインパクトを残しました)。

まさに「ハリス旋風」と呼ぶべきこの事態を受けて、民主党支持者の多くは声を張り上げ、「ドンガン、ドンガラガッタ、ドンガン、ドンガラガッタ‥‥」と『ハリスの旋風』の主題歌を大合唱したのでありました(いや、つまり、もしもアメリカ人が『ハリスの旋風』を知っていたら、というかなりあり得ない仮定の話ですけど)。

ちなみに『ハリスの旋風』は、1965年から「週刊少年マガジン」に連載された漫画で、石田国松という運動神経抜群の暴れん坊が名門校「ハリス学園」の運動部で巻き起こす旋風のような騒動を描いた作品。「旋風」は「センプー」ではなく、「かぜ」と読ませます。
連載の翌年から放映されたテレビアニメで主人公の声を務めたのは、初代ドラえもんの大山のぶ代でした。

ちなみついでに、『あしたのジョー』は言わずと知れたボクシング漫画の金字塔で、1968年に「週刊少年マガジン」にて連載開始(テレビ放映は1970年スタート)。
さらに『ハリスの旋風』と『あしたのジョー』には共通点があり、もちろん連載された雑誌が同じということもありますが‥‥、もっと直接的に作者が同じ。つまり、どちらもちばてつやの作品なのです。

やるなあ、日本のてつや・ちば‥‥。半世紀以上も前に今回の大統領選の展開を予言していたとは‥‥。
一部のアメリカ人の間で、そう囁かれているとか、いないとか‥‥。
多分いないですけどね(だったら、書くな〜!コラーッ!! ← とりあえず、叱っておきました)。

大変失礼いたしました。
お詫びとして、実際のアメリカ人の声をご紹介したいと思います。一部のアメリカ人の声ですが。

まず、テイラー・スウィフトの声。
「やるなあ、日本のてつや・ちば‥‥(コラーッ!!!」
お約束とはいえ、重ね重ね失礼いたしました。もとい!
「(大統領選について)私は自分で調べて、自分の選択を決めました。皆さんもそれぞれ自分で調べて、自分で決めてください。子供のいない猫好き女のテイラー・スウィフト」

やるなあ、スウィフト・テイラー‥‥。あ、ひっくり返さなくていいのか‥‥。
自分の考えを押し付けることなく、さりげなく嫌味で締めくくるあたり、貫禄すら感じます。
続いて、ビリー・アイリッシュの声。

「私たちの生活、自由、そして未来を過激派にコントロールさせるわけにはいかない。あなたの人生がかかっているというつもりで投票に行ってください、実際にそうなのだから」

やるなあ、アイリッシュ‥‥、あ、はい、しつこいですね。
思いの切実さが、ストレートに伝わってきます。若さと意志の強さを感じます。
それでは最後に、ロバート・デ・ニーロの声。

「(バイデン大統領は)無私の愛国心で身を引いた。我が国にとって、ドナルド・トランプを破ること以上に重要なことはない」

やるなあ‥‥と感心してる場合じゃないですね。ていうか、この後半のフレーズってなんだか、なんとか党の重鎮の言葉と似ている気がするのですけど‥‥。
そう考えると、なんだかまともな人に見えてくる本作の主人公ですが‥‥、さて、いったいどの辺が「最強」にして「最凶」なのでしょうか?

そろそろ、本題に戻ることにいたしましょう。

そういえば、本作をご覧になった多くの方が、こう囁いているとか、いないとか‥‥。
やるなあ、クリスチャン・ベール‥‥。それに、エイミー・アダムス‥‥。
こちらは、大いにありそうな話ですね。

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☆アメリカ社会の「分断」を主導したものは何か?

クリスチャン・ベールとエイミー・アダムスのコンビと聞くと、『アメリカン・ハッスル』(2013年、レビュー記事はこちらからどうぞ)を思い出す方はお多いと思います。実話をベースにしたお話で、2人が演じたのは稀代の詐欺師コンビでした。今回はアメリカの、ということは世界の行く末を左右する政治家夫妻ですが‥‥、見ようによっては、よりスケールの大きな稀代の詐欺師コンビと言えるのかもしれません。

そんな主人公を演じるのは、以前から役柄によって見た目をガラリと変えることで知られるクリスチャン・ベール。『アメリカン・ハッスル』では体重を20㎏増やして撮影に臨んだことが有名ですが、本作では再び18㎏の増量に挑戦しています。

エイミー・アダムスが本作で挑んでいるのは、常に夫婦の関係をリードしていく気丈で利発な妻のリン。『アメリカン・ハッスル』とは役回りがずいぶん変わりましたが、クリスチャン・ベールとの息の合った掛け合いは健在で、このぶっ飛んだ政治コメディーにリアリティと奥行きを与える役目をしっかりと果たしています。

前半で印象的なのは、ワイオミング州から初めて下院議員選挙に出馬した夫が持病の心臓発作で倒れた場面。夫に代わって彼女が選挙運動を引き継ぎます。ワイオミングといえば、イエローストーン国立公園で有名な所。グリズリーやバッファローが生息している地です。

選挙集会に集まった屈強な男たちの前で、彼女はこんふうに話し始めます。
都会ではブラジャーを着けないことが流行りみたいだけど、私は着けないと落ち着かない。
唐突な下着の話題は、男たちから拍手喝采を浴びます。こうした彼女のしたたかさが夫を当選に導き、連邦下院議員という新しいステージに、夫を立たせることになるのです。

これは、利発でしたたかな妻リンの存在を引き立たせるエピソードであると同時に、共和党の議員になるということがどういうことかということを雄弁に物語るエピソードでもあります。

それは、グリズリーやバッファローの地を開拓した白人男性たちの、古き良きアメリカの価値観を守り実現すると、約束することなのです(もちろん、近年ラストベルトと呼ばれ、不況にあえぐ重工業・製造業地帯の白人労働者の価値観も、それと大きくは変わらないはずです)。

まさにこのあと大統領になったレーガンが言ったように(トランプではなく、レーガンが本家ですよ!)、「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン(Make America Great Again)」というわけですね。

そのレーガン政権下で、下院議員となったディック・チェイニーがやったことは大きく分けてふたつ。
ひとつは、石油産業に有利となる多くの政策を後押ししたこと。そしてもうひとつは、連邦通信委員会の公平原則の廃止に力を注いだことです。

前者は石油産業との癒着につながり、後者は放送に公平性・中立性を求めないという決定により、FOXニュースや保守系ラジオなど偏ったメディアの台頭へとつながっていきます。
前者はわかりやすいバイス(vice)、つまり悪ですが、後者の方はもっと大きな、取り返しのつかない愚かなバイスでした。なぜなら、この時代以降に見られる偏向報道の増加が、今日のアメリカ社会を苦しめる二極分化=「分断」を主導したことは、火を見るよりも明らかだからです。

このアメリカ社会の「分断」状態が、中国やロシアのような独裁国家にとって千載一遇のチャンスである、ということもまた事実です。大量の偽情報によってアメリカのリーダーを決める選挙に介入するという、願ってもない、そしてそれほど実行困難でもない、つまり、これ以上は望めない絶好のチャンス‥‥。

やれやれ‥‥。
それだけではありません。もちろん、トランプの登場ということ自体も、この「分断」によってもたらされた結果です。トランプはそれをよく理解しているからこそ、さらなる「分断」へ自国を導こうとしているのでしょう。

チェイニーさん、トランプのこと「アメリカ史上最も危険な人物」とか言ってるけど、タネまいて、水と肥料で育てたのはアンタじゃないの?

そう言いたくなってしまいます。

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☆迫真の演技があぶり出す独裁者の論理

ジョージ・W・ブッシュが2000年の大統領選挙に勝利して第43代大統領に就任するや否や、事前の約束どおり、チェイニーは副大統領として主要な外交政策と国防に関する決定を管轄するようになります。誤解を避けるために付け加えておきますが、これらの権限は副大統領という役職に自動的に付いてくるものではありません。自ら大統領になる夢はあきらめた彼でしたが、自分の職務よりも父親のご機嫌を気にする若きリーダーのもとで、影の独裁者となる道を選んだのです。

2001年9月11日の朝も、彼は内心嬉々としていました。のちに「アメリカ同時多発テロ」と呼ばれる前代未聞の奇襲攻撃のさなか、このアメリカの指揮を執っているのは自分なのだという、陶酔感にも似た心の高揚がありました。副大統領夫人となった妻リンも、傍らにしっかりと寄り添っていました。

彼はまもなくアフガニスタン侵攻を指揮し、それに続いて、大義なきイラク戦争へとアメリカを導いていきます。

かつてCEOを務めた大手石油企業ハリバートン社に、イラクの石油利権ばかりか戦後復興事業までも任せ、巨額の利益を得たハリバートン社の株価は戦争前と比べて6倍にも跳ね上がったと伝わりますが、その最大の個人株主がチェイニーであったことも、本作では明らかにしています。

しかし結局そのイラクに、チェイニーたちが主張した大量破壊兵器などなかったことが明らかとなり、アメリカの国際的な信用は地に落ちます。それからまもなくして民主党のオバマ政権が誕生することになり、チェイニーは淋しく表舞台から去ることになります。イラク戦争の終結を宣言したのは、このオバマ大統領でした。

そのあとに登場したトランプがあのレーガンの名ゼリフを口にしたとき、ディック・チェイニーが地に落としたアメリカの信用を再び取り戻す、もう一度アメリカを偉大な国にする、そんなふうに聞こえたのはモリゾッチだけではなかったでしょう。

同性愛者であることをカミングアウトした次女のメアリーは、その後どうなったでしょう?
長女のリズに議員の地盤を譲りたいチェイニーは、彼女が選挙戦で同性婚に反対の立場を主張することを許します。選挙に勝つためにはやむを得ない選択でした。しかし次女のメアリーは深く傷つき、家族から離れていくことになります。

能力は高かったかもしれないけれど、常に優先順位を間違え続けたように見えるディック・チェイニーの人生。
議員になったのなら、ましてや副大統領にまでなったのなら、自身の金儲けよりも国民の幸せを、国家の未来を優先すべきでした。少なくとも、そういう瞬間がなければいけませんでした。選挙よりも家族を‥‥。地位や名声よりも心の満足を‥‥。

本作のラストで、ニュース番組のインタビューを受けるディック・チェイニー。厳しい質問に激怒した彼は、カメラ目線でこう訴えます。
俺は謝らない。謝る必要はない。ただ国民に頼まれたことを実行しただけなのだから。

クリスチャン・ベールの迫真の演技があぶり出す独裁者の論理。
笑っちゃうほど身勝手で、浅はかで、深い思考も反省も何もない‥‥、しかし、これが彼らの本音。
自分は悪くない。選挙で選ばれたのだから‥‥。

絶対辞めないと言い続け、出直し選挙を選んだどこかの知事を思い出します。
独裁者の論理。
「悪いのは選んだあいつらだ」と責任転嫁されないように、投票先は慎重に選びたいものですね。

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☆たいていの人生は泣き笑いの喜劇だけれど‥‥

さて、ナレーションといえば、声だけで物語を解説したりストーリーを前に進める役割をするのが一般的ですが、本作のナレーションは一風変わっています。イラク戦争に従軍した架空の退役軍人カート(演じているのはジェシー・プレモンス)によって語られる本作のナレーション。しばしば、カート自身が姿を見せて語ります。場所は戦場であったり、彼の自宅であったり‥‥。

そして晩年のチェイニーが心臓発作で生死の境をさまよっている頃、自宅を出て道を歩きながらナレーションをしていたカートは突然車にはねられ、帰らぬ人となってしまいます。彼の心臓はあろうことかチェイニーに移植され、共和党の重鎮は生死の境から見事に復活を遂げます。心臓を抜き取られた遺体となっても、まだその顛末を語り続けるカート‥‥。

なんともシュールで、笑えます。

記録によれば、ディック・チェイニーは37歳のときから副大統領在任中までに少なくとも5回の心臓発作を起こしていて、2010年には心臓に補助ポンプを埋め込む手術を受けたそうです。

本作では、そうした記録や報道された事実に基づきつつ、不明確な部分は推測で補い、ときには斬新な脚色を加えることによって、全体として不思議なコメディー仕立ての伝記映画となっています。

存命中の政治家を実名で描くのだから、コメディー仕立てにするしかなかった(糾弾色が強すぎて)。
彼の政治家人生を見ていくと、笑っちゃうしかなかった(あまりに無謀で無恥で浅はかで)。
作り手の本音はどちらでしょうか?
意外と、両方だったりするのかもしれません。

モリゾッチは、チャップリン監督・主演の『独裁者』(1940年、レビュー記事はこちらからどうぞ)を思い出しました。架空の国の架空の独裁者の話として製作している点が本作とは違いますが、第二次世界大戦の引き金となったナチス・ドイツのポーランド侵攻の翌年に、ということは、つまり、ほぼリアルタイムで発表された反ナチス映画。優れたコメディーにして、感動作です。

本作はリアルタイムでない代わりにすべてを実名で描き、しかも他国ではなく、自分の国のちょっと前の大物政治家を糾弾するというか、批判するというか笑い飛ばすというか‥‥。
その作り手魂たるやお見事! チャップリンにも匹敵すると、モリゾッチは思います。

それにしても、どうなのでしょうか?

映画好きの人なら誰でも知っていると思いますが、世の中のたいていの人生は、寅さんのような泣き笑いの喜劇です。
本作のようなドス黒いブラック・コメディは、人生としてはノー・サンキュー。

そうなりたくなければ、人生の優先順位を間違ってはいけない。
まずはテイラーやビリーやロバートたちの声に、じっくりと耳を傾けることにしましょうか。

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モリゾッチ

モリゾッチ

10代からの映画熱が高じて、映像コンテンツ業界で20年ほど仕事していました。妻モリコッチ、息子モリオッチとの3人暮らしをこよなく愛する平凡な家庭人でもあります。そんな管理人が、人生を豊かにしてくれる映画の魅力、作品や見どころについて語ります。

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